シナリオ作り①

『映画づくりキャンプ』の初日は、作品のシナリオ(物語・ストーリー)を考えるところからスタートします。まずは、映画祭が設定した作品テーマを踏まえて、子どもたち全員に「自分の嫌いなこと」を思いつく限りたくさん挙げてもらいました。

 

ここで重要なのは「トマトが嫌い」というのは「自分の嫌いなモノ」なので、テーマとかけ離れてしまうことを子どもたちに理解してもらい、あくまで「トマトを食べることが嫌い」というように、自分の嫌いな行為や行動や出来事をできるだけ具体的に発表してもらうことです。

 

その結果、「かき氷のレモン味がなかったこと」「宿題が増やされること」といった小学生らしい発想や、「人を見た目で判断すること」「子ども扱いされること」といった大人も考えさせられるような視点、さらには「トンネルで耳がツーンとすること」「黒板に爪でキーっとすること」といった五感に訴えるものまで、子どもたちは様々な「嫌いなこと」を挙げてくれました。

 

そして、最終的には50個近くの「嫌いなこと」でホワイトボードが埋め尽くされたのです。