魚とり

川でひとしきり泳いだあと、子どもたちは魚とりに夢中でした。

 

特に女の子たちは行動力が抜群で、泳ぎ疲れて岸のうえで休んでいる男の子たちを尻目に、飽きることなくずっと魚を追いかけて川縁(かわべり)を縦横無尽に動き回り、たくさんの小魚を次々に捕まえていました。

 

近くで女の子たちの様子を観察していると面白いもので、最初は全員マイペースで行動してなかなか魚を捕まえることができなかったのですが、1人が魚を捕まえると残りの女の子たちも競うように魚を探しまわって次々と捕まえるようになりました。

 

さらに、そのうち段々と魚が潜んでいそうな場所の見分けがつくようになり、最終的には全員がかなりのハイペースで魚を捕まえていました。ただ、すべて小魚だったので、スタッフと子どもたちの間で交わした「大きい魚を捕まえたら今夜のバーベキューで焼いて食べよう」という約束は、残念ながら実現しませんでした。