いつのまにか

映画づくりキャンプのように、同じ子どもたちが何年にもわたって参加してくれるプログラムの現場では、久しぶりに会った彼らや彼女たちの成長に驚かされることがしばしばあります。

 

それは身長や体格など外見的なことだけではなく、話し方や行動など内面的な部分も含めて、昨年会った時とは別人のように逞しく変化している子どもたちを、これまで何人も見てきました。

 

そんな子どもたちの姿に大きな嬉しさや頼もしさを感じる一方で、なぜか自分の中ではいつも、少し寂しい気持ちになります。それはアラフォー世代の私が、子どもたちの成長とは反対に、体力の低下や白髪の増加など、年を追うごとに自分の老いを感じているからかもしれません。

 

かつて自分も小学生だった頃に、彼ら彼女たちと同じような、眩しくキラキラとした瞬間がありました。子どもたちを見て、それはもう遠い記憶の彼方に過ぎ去ってしまったことだと実感するのは、懐かしさと同時に寂しさがともないます。そんな気持ちを心のどこかに抱きながら、子どもたちが大人になっても記憶に残るような楽しい体験を目指して、頑張りたいと思っています。