仲間づくり

森の中で野外炊飯をする子どもたちとスタッフ

私たちが主催している自然体験プログラムへ参加するにあたって、保護者の方々が心配することのひとつに、自分のお子さんが「他の参加者(子どもたち)と仲良くなれるかな?」という点があげられると思います。

 

参加する子どもたちはそれぞれ性格も個性も異なり、そのなかには、学校などで他の子どもとコミュニケーションをとるのが苦手だという参加者も少なからず含まれます。もちろん、私たちは「どんなお子さんでも絶対に仲良くなれます!」などと軽々しく、あるいは無責任に約束することはできません。ただひとつ言えるのは、「自然のなかでは、どんな子どもでも互いにコミュニケーションをとりながら、一緒に協力せざるをえない環境に置かれる」ということです。

 

テレビもゲームもなく、仲の良い学校友達や両親もいない自然のなかでは、向き合う対象は「自然」と「人(仲間)」しか存在しません。そういった環境で、ほとんどの子どもたちは、自分1人ではなにもできないという自覚から出発し、テント設営や野外炊事をはじめとした様々な活動を通じて、周囲とコミュニケーションがとれるようになっていきます。