次に、ホワイトボードを埋め尽くした「嫌いなこと」を絞り込んでいく作業に入ります。
子どもたちに「物語のネタとして面白いもの」「その場所や小道具を使って撮影が可能か」という2つのポイントをアドバイスして、多数決でホワイトボードに「残すもの」と「消すもの」をひとつずつ仕分けしてもらい、最終的に残ったものから全員で物語を考えていきました。
実際に子どもたちが挙げた「嫌いなこと」を参考に説明すると、「消しゴムが折れること」は持ち主ひとりの世界で完結しますが、「鬼ごっこで1人ねらいされること」は狙われた子、狙った子、一緒に遊んでいた周囲の子たち、それぞれの気持ちや行動を交錯させれば物語になります。
また、実際の撮影はこの場所や周辺の山中でおこなうことを子どもたちに伝えているので、学校や自宅での出来事や、かき氷や黒板が登場するものはホワイトボードから消えていきました。
その結果、子どもたちは甲乙つけがたい2つの物語(シナリオ)を完成させました。